30代アスペルガー症候群当事者の自分でできるおすすめ心理療法レシピ集

アスペルガー症候群のライターが書くブログ(ASD/自閉スペクトラム症/発達障害)/30代男性 ・大うつ病/適応障害を複数回克服。ノウハウ的な情報発信はこちらで。https://oinari.work/

アスペルガーにとって一番注意しないといけない問題は何か?

アスペルガーにとって一番注意しないといけない問題は、自殺である。これはアスペルガーに限らず、多くの人にとって一番注意しないといけない問題だ。

 

自殺に至るプロセスはシンプルだ。とにかく現実に絶望することである。現実に絶望するために必要なのは、無力感である。アスペルガーはこの無力感に陥ることが多く、自殺者も多いことから、平均寿命38歳と非常に短命であるそうだ。

と言っても、このデータは海外のもので、日本の場合、アスペルガーと生涯知ることなくもっと早く死ぬ人もいるだろう。なんせ日本は自殺大国なのだから。

僕も、自分がアスペルガーであることを知る前から、ずっとこの謎の無力感に襲われ続け、何度も自殺を考えた。だから、無力感を決して舐めてはいけない。アスペルガーがこの無力感に襲われる理由は、色んな要因があるが、成功体験の少なさ、自動思考、失敗体験のトラウマなどがあるそうだ。

うつ病適応障害などは、治ればそれで終わる時もあれば、状況によっては、また戻ることもある。そして、アスペルガーの場合は、気質に近いので、治ることは当然なく、他の病気も併発したら、単に加算されるだけであるので、なんとも恐ろしい。


「この無力感から解放されるにはどうすればいいか?」

アスペルガーと知る以前から、カウンセラーを2年間やっていた中で答えを見つけることができなかった。カウンセラーの師匠からも聞いたが、成功体験を掴むことだと言ったような世間一般的な回答しかもらえなかった。

師匠は、願望実現に対するカウンセリングはあんまり得意ではなく、どちらかというと恋愛や人間関係が得意だった。なので、結局解決しなかった。

で、最近、自分でイメージワークをしていうちに、アスペルガー特有の無力感は、複合要因だとわかるようになってきた。「鬱・適応障害・トラウマ」といった精神のゾーンによるもの、感覚過敏などの身体的なゾーンによるもの、コロナや職を失うなどの社会不安によるものの3つだ。

「・・・これは心理療法だけでは通用しない」そう直感した。そもそもクリアすべき課題が多すぎるので、一回のワークセッションでは終了しない。

また、身体的な問題である感覚過敏などは治療が必要だ。例えば胃痛の場合、ピロリ菌の除去や油物を取らないなどの対策が必要だからだ。先天的なものだったら、元の状態を知らないわけだから、以前の状態に戻ると言ったものでは解決しないだろう。かといってその囚われから解放するってやり方も違うと思う。


そんな感じで、無力感の原因達はわかった。

ただ、それよりも緊急で処置しないといけないものがある。
それは、無力感と自己否定の悪循環を断つこと。
何より最優先だ。この二つは互いに増幅し合っている。


互いに増幅し、絶望し、自殺に至るわけである。


この時一番重要なのは、「思考を可視化すること」だ。
そして、すかさずノートに書く。
例えば、ある日、漫画を読んだとき、「自分はこんなにうまく絵が描けない。無力だ」と思う。その時、憂鬱な気分になった。と書く。

今日は、「セックス依存症になりました」って漫画を読んだが、この漫画を読んで「この状況+アスペルガーだったら、俺はどうすればいいんだと思い、困惑し、アスペルガーの症状改善に注力するようにした。(感情の振れ幅なし)」と書いた。

時間や日時よりも、どんな情報が入った時に、どう考え、どう判断し、どのような気分になったのかという流れをとにかくたくさん書いていくのだ。

僕は、自己催眠による自動速記スキルを使って、1週間ほどで書き上げた。
最終的な感情だけでまとめると、全体の95%が憂鬱だとか、辛いと言ったものだった。

・会社に行くと、過去のパワハラのことを思い出し、頑張っても成果が出ず、会社で昇進することがないのに、仕事を続けて辛い
・自分の部屋に入ると、何をして良いか分からず、自分はこのままでいいのかとずっと考えるようになり、考え続けても結論が出ず、時間だけがすぎていき、辛い

と言った感じである。適応障害のように、ゾーンが限定的であったり、一種のうつ病のように波があったりなかったりとは違うのがアスペルガーの特徴だ。場所も関係なく不定期だ。これは大うつ病の初期のゾーンとそんなに変わりがないかもしれない。某療法だったら、このように書かれたものに添削を入れられて、修正させられたりするかもしれないが、この段階でそんなことをアスペルガーの人にやったら、発狂して2度とやらなくなり、自分で気づくという本来の目的を失うだろう。

特にアスペルガーの人は、人一倍不安を感じやすく、トラウマになりやすい。アスペルガーの人と神経症の人は違うので、某療法と相性は非常に悪いと思う。

このメリットがあると思ってやっているので、添削するとかそんなデメリットを与えてしまったら、不安になり、一度失敗すると怖くてやめてしまう。神経症とかそういった類と違うので、その点は要注意だ。

とにかくこの段階では、自分が納得するまで自分の思考を紙に描いていく。iphoneのメモ帳でもいい。大事なのは、脚色なしの騙しなしだ。「・・そろそろいいだろう」と自分を出し切ったところで、自動思考のパターン探しや分析をしていく。

自動思考をみえるようにすることができれば、「あーマイナスの感情に向かっているなー」と気づくことができ、そこから自分で改善に向かっていく。

僕はこれによって、無力感から若干解放された。
高校生の時以来、15年間感じ続けた無力感から解放されただけで
その日はものすごい達成感で満ちていたので、ぐっすり眠れた。