30代アスペルガー症候群当事者の自分でできるおすすめ心理療法レシピ集

アスペルガー症候群のライターが書くブログ(ASD/自閉スペクトラム症/発達障害)/30代男性 ・大うつ病/適応障害を複数回克服。ノウハウ的な情報発信はこちらで。https://oinari.work/

自己肯定感を上げるため必要なことは、まず、自信をつけるために行動することではない理由

例えば、もし自己肯定感をあげたいと思ったら
かつての僕だったら、自信が持てるように自分ができそうなことを
していました。しかし、今は違いますし、その方法は100%違うといえます。

というのも、かつての僕はそれを何度もやって、挫折して、自分を追い込んで
自己否定を繰り返し、ますます落ち込んでいたからです。

今、自信を持つためにやるとすれば、「ノートで今考えていることを

整理すること」です。

どうして自分の今考えていることを書き出すかというと
私たちの思考のほとんどは、「自動思考」でできているからです。

自動思考というのは、私たちが自動的に浮かんでくる考え方のパターンのことで
潜在意識とは違い、自分で思考経路がわかるものをいいます。

なので、潜在意識云々以前に、思考パターンを把握することが
非常に大切なのです。

僕もかつては、イメージワークや引き寄せとか色々やっていましたが
結局、全ての希望は叶いませんでした。叶わないどころか、全て悪化。
人生お先真っ暗状態でした。

そんな時、「潜在意識を変えるとか、行動を変えるとか、全て間違っていたのではないか」とあるとき、気づいたのです。

その時始めたのが「浮かんだ考えや思いついたことを全て書き出す」ことでした。

これをやり始めてから僕は、うじうじ悩む事もなくなり、前を向いて歩くようになり、無駄な浪費やゴミも大幅に減ったり、いい事がおこるようになりました。

これ以上、アファメーションとかそんなものはいらなかったのです。

では、浮かんだものをとりあえず紙とかに全て書き出せば、願望が実現したり、幸運を引き出すことができるのか?というとそうではありません。

まず、手順が非常に大事です。まず、浮かんだことを全て書き出し、大体50くらい書き出したら、似たようなものがある程度出てきます。その中から、いつも同じように考えているもので、いつ、いかなる時でも場所や時間を問わず出ているものを選びます。

次に、いつも出てくる考えを複数選び、「AだからB、BだからCだと思っている」と分解してみてください。すると、いつも出てくる考えを全て、A ,B,Cの思考パターンで同じような考えを持っているものがあります。

A→B→Cの流れが同じものが複数でたり、Cになることが多かったりする場合があると思います。これらが、自動思考といい、いつも出ている同じパターンです。

まず、この自動思考のパターンを紙やデータにまとめて把握し、「自動思考を減らすこと」で新しい考えや今まであったけど埋もれていた考えの優先順位を上げることができるのです。

私たちは普段たくさん考えています。しかし、ほとんどが自動思考です。なので、自動思考分はアウトプットに出してやると、その分「新しい考え」が入ってくるのです。

ちなみに、自己否定と自己肯定の二つだけの思考パターンの場合、自己否定は、現実的な検証が不要なことから、非常に簡単にできるので、自動思考も自然と自己否定が多くなりがちです。

紙やデータに「自動思考」を書き出すことで、自分の頭の中に「新しい考え」を呼び込むことができるようになるのです。

では、自己否定を減らし、自己肯定をどんどん増やすにはどうすればいいでしょうか?
続きはまた次回描きます。

催眠術?でアスペルガー症候群の自己肯定感が良くなる理由

こんにちは。丸井です。

今日は、皆さんに「アスペルガー症候群の人は
催眠が非常に効果的だ」という話をしたいと思います。

僕も最初に催眠という言葉を聞いた時
「うわー、絶対怪しいよ。人に操られるやつじゃん」
ぐらいにしか思っていませんでした。
催眠ショートと言われているものでさえも、しばし現実を忘れ
楽しみ、息抜きを得られます。

他には、催眠術をかけると人を言いなりにする
みたいなものでしょうか?

けれど、催眠について学んでいき、身につけていくうちに
「これって、すげー使えるじゃん」と思うようになり
催眠を使うようになりました。

そんなある日、僕はアスペルガー症候群と診断され
今まで感じていたえげつない劣等感と自己嫌悪
自信のなさの原因がわかったのです。

しかし、わかった時点で既に30代。


アスペルガー症候群の特性を生かした
教育も受けることもできず、単に自己嫌悪が悪化していく
だけと、更なる悪循環に陥っていたのです。

副業も思い通りに行かない日々が
続いていたそんなある日・・・

僕は催眠術に出会いました。
流石にカウンセラーの勉強をした後だったので
催眠の原理的なことや、効果については知っていました。

「いやいや、発達障害は先天的なものだし
催眠なんてそこまで効果大きくないよ。
気分障害とかそっちになら効果あるかもしれないけど」

なので、催眠の中でも有名な方法である、自律訓練法とかも
発達障害の二次障害になら、効果がある・・・
そんなふうに思っていたのです。

「まぁ、なる可能性も高いし、せっかくだから、少し学んでみるか」

と元の本を読むと、

「え?」

と疑ってしまうほど、自分が知っていた自律訓練法
全く違うことが書いてあったのです。

なんと、僕が学んだ自律訓練法は、まだ途中の段階で
実は、もっと別のテクニックがたくさん書いてあったのです。
それ以来、僕は催眠術にハマりました。
そして、アスペルガー向けの自己催眠法を開発したのです!


・・・といった経緯で、私自身用に作りました。


と言っても、果たしてアスペルガー症候群の人全員に適しているか
はっきりはわかりません。

あと、自分は催眠状態に何度もやっているので、イメージ力が高い
と言われているため、イメージ力が低かったり、催眠について
全く知らない人がやっても、最初は、効果が薄いかもしれません。

催眠の状態」になるとメンタルに効果的な理由ですが
催眠状態になると、心と体が弛緩して、健康が増進され
心が穏やかになるからです。

なので、瞑想をしている時の状態も、催眠状態なので
瞑想したことがある人は大体心地よさがわかると思います。

体が弛緩すると、肩こりやストレスでくる身体状態から
解放され、体が軽くなります。

では、アスペルガーの人にとって、どうして催眠が効果的なのか
というと、以前の記事にも書いたのですが

asd-boy.hateblo.jp

治療に対して、非常に一生懸命だからです。
なので、薬で直そうとか意識づけで直そうという
挫折経験が必ずあります。

なので、前例のない催眠状態でのワーク
で成功体験を積んでいくことが非常に有効なのです。

また、何より催眠は、自分でできます。
なので、どんどん成長できる実感が湧くのです。

では、アスペルガー症候群の人には、どういった
催眠誘導が有効なのでしょうか?

それについては、次回また書きたいと思います。













アスペルガー症候群の長所について(後編)と特有の悩みについて

こんにちは。丸井です。

前回は、アスペルガー症候群の長所の捉え方について
紹介しました。

 

本日は、長所について書きたいと思います。
まとめると、

アスペルガー症候群の人が、定型発達の人の環境の中で
長所を探すのは、本を読むだけでは情報不足で、世界中で
日本人の長所を見つける位アバウト。

アスペルガー症候群という視点で探すことも大事だけど
それくらい探すのが大変なので、それを自覚してから
仕事の対象を変えるように視点を変えていく方が、まだ簡単だ

という話をしました・・・と言われても、やはり長所を知りたいところです。

前回では、定型発達でアスペルガー専門のプロのカウンセラーでないと厳しいという話をしましたが、よくある発達障害本に書いてある精神科医とは違い、定型発達の方で、アスペルガー症候群のカウンセリングを専門的に行っている医学者の方(海外)
の本をなんとか翻訳しました。

結果、5つあるそうです。それが

 1.創造性と型にはまらない世界観を持っている

 2.正直

 3.ユーモアのセンスが豊富

 4.論理的に問題を解決する反応が良い

 5.自分を観察し、評価しようとする意欲がものすごく高い 

です。と言っても、1、2、4は適職本とかに定番のように書いてあります。
ちなみに適職本には、プログラマーや芸術家などと書かれており
サラリーマンの僕にとっては、なんの参考にもなりませんでした。

ところが、3と5は意外に書かれていません。これは、とても貴重な意見でした。
なお、この本の著者によると、批評家や風刺漫画を書く人、レビュアー、ブロガーなどのユーモアが求められる職業が結構適職だと書いてありました。

まぁ、なかなかユーモアが聞く職業につける人っていうのも
あんまりいないと思いますが、この本で役に立ったのが
何より、実際カウンセリングに来る人の例でした。

彼彼女らは、全員苦しんでいて、ほとんどの人がアルバイトで
学歴は、高卒以上(現在大学に進学している人を含む)で
想像以上に病気だけでなく、生活でも苦しい生活をしていました。

特に、自尊心、自己肯定感は著しく低く、なおかつ
先ほど書いたように著しく自分を観察し、評価しようとするので
大体の人が、うつ病だったり、パーソナリティ障害だったりしました。

 また、アスペルガー症候群の特徴の一つとして、悩みが自分の方向に
向かいやすいことについても書かれていました。

定型発達の方は、悩みの大部分が人間関係に向かいがちです。
よくあるのが「彼女作りたい」「結婚したい」「離婚したい」「子育て」 とかです。

こう言った話は、ファミレスや喫茶店だけでなく、占いの館とかでも話せるので
多くの専門のカウンセラーがいて、症状が深刻でないうちに解決したり、軽いうちに対処できます。

ただ、母数も多いので、症状が深刻な方もかなりいることでしょう。それに対して、ASDは、68分の1です。

そのASDより狭い範囲の私のようなアスペルガー症候群が30代の時に発覚した独身男性の場合どうでしょう?

先程の本には、5年で1つの話題を解決するぐらいに深い傷を複数も負っていると表現していました。

実際そうでしょう。気軽に話せる話題でもないし、カウンセラーに相談してもわからないことだし、共感してくれる人がいないなどまず、理解されるのが難しいです。

また、孤立を深め、うつ病適応障害を何度も繰り返すのですから、症状が結構深刻なレベルになってます。

全体の68分の1と言われていますが、診断に来る人というのは、その中でもほぼ全員が深刻な悩みを抱えていると言っていいでしょう。


自分もそうでしたが、発覚があまりに遅いので

「自分はダメなやつだ」
「自分は努力しても無駄だ」
「自分は人より劣っている」
「自分は孤独だ」

と言った悩みが定型発達の人からしたら、信じられない位深刻なレベル
に思考の中に染み付いていたり、深刻なマイナス思考に至っているのです。

これがアスペルガー症候群の特徴だと思っています。
では、どうすれば、深刻な悩みを取り除けるのでしょうか?

それについては、次回、また書きます。


続きについては、こちらのリンク先にある
無料小冊子(PDF)に載せてあります。
メルマガ登録など全く不要で、すぐにみれます。

興味のある方はぜひご覧ください。

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このブログでは、この小冊子の内容を少しづつ修正しながら紹介しています。
それでは、また。

アスペルガー症候群の長所について(前編)

長所探しで苦しんでいた自分

僕は、自己肯定のノウハウを自分で作り出すまで
ずっと発達障害関連の本を読みながら、長所のことについて考えていました。

アスペルガー特有の長所を見つけることでメリットや強みを見つける」
という考えに囚われていたのです。

しかし、多くの人は教育や環境によって長所が変わってきます。

なので、30代くらいになってくると、教育などの別の要因で
更に見つけるのが難しくなっていました。

30代もしくは30代以降でアスペルガー症候群と診断された人の最大の強みはなんだろう?

そう思った時、診断時に、自己分析が医学的にちゃんとできているということです。
脳の特性を理解できている人は、一般的にはあんまりいません。
しかし、発達障害と診断された人は、IQなどで心理検査などで
明確にわかっているのです。

と思ったのですが、すぐにそれを強みだとは思えませんでした。

というのも、「ASD/ADHDの人の中で、何が強みか?」
ということばかり考えていたからです。

日本の教育だと、長所よりも短所に目を向ける癖が非常に強いため
短所に目を向けがちです。

なので、短所のことに目を向けて落ち込むよりも
短所を潰すことを私は考えました。

その結果、自己肯定のノウハウが生まれました。

能力や時間、お金を考えると、短所をなくすことは非常に難しいのですが、短所に思考が言ってしまう癖は、かなり改善しました。




大事なのは長所の「探し方」


また自己肯定のノウハウを得てから

アスペルガー症候群関連の本を探しているとき、何に着目しているか?」
ずっと考えていると

「有名人や著名人だけでなく、No.1の人を見た時」とか「世界レベルで戦えるグローバルな視点」で長所を探していたことに気づいたのです。

「流石にグローバル視点で長所を見つけるのは無謀だろう・・・」
と思うようになりました。

短所を見つけるのは、自分との関わりやテストの成績なのに、長所を見つける時は、グローバルな視点で見ている矛盾に気づいたのです。

ASDの場合、68人に1人の割合でいるといわれているので
世界人口が68億人だと、1億人

・・つまり日本人の人口ぐらいになってしまいます。ASDの長所探しは
実は、「海外の人と比べて、日本人の長所はどう言ったものか?」
と言った非常に抽象的な議論だったのです。

この時、ASDの長所探しは、見つかるものから、ほぼ見つからないもの
と思うようになりました。同時に、ASDの中にあるアスペルガー症候群も同様だと
思うようになりました。

ASDの長所探しを「日本人の長所探し」と置き換えて例えると

世界的視点を持って、日本人だらけの環境の中で、日本人としての長所が、周りにいる日本人平均より上でなければならない。それが、長所だ

というかなり見つけにくいもので、海外に出ないと真の長所を活かせない
レベルだと思ったのです。

日本をASD、世界を定型発達と例えると

「定型発達の視点を持って、ASDだらけの環境の中で、ASDとしての長所が、周りにいるASD平均より上でなければならない。それが長所だ。」

という意味だと理解しました。

こんなのわかるのは、「定型発達」で30代男性専門のアスペルガーのカウンセリングやっている人くらい。そもそも精神科医でも、ASDの人がいるくらいですから、そう考えると日本で専門の定型発達のカウンセラーがいるのかってレベルだと思います。

現実は残酷なことに、発達障害の人が定型発達の視点を持つのもかなり厳しいですし、30代で普通に社会で仕事をしているASDは、定型発達だらけの環境の中で働いていて、周りがASDだらけの環境になるには、転職が必要です。

なので、長所探しすら転職を伴う「かなり難しいもの」となり、長所が見つかるかどうかわからない旅に出ることになるのです。

これらの気づきから、僕は、長所探しをするときの「範囲や視点」が間違っていたことに気づきました。周りを「定型発達」や「ASD」ではなく、例えば視点を「老人」とか「〇〇初心者」にすれば、いいじゃないかと。

そうすれば、何かしらの長所は見えてくるのです。世の中の長所探し本では、結論から、「視点を「老人」とか「〇〇初心者」にすれば、何かしらの長所は見えてきますよ」って言っています。

しかし、「範囲や視点」が間違っていることをまず、自覚しないと、なかなか受け入れられない話だし、過程がないとわからない話だと思いました。

ということで、アスペルガー症候群の長所探しは、仕事をする対象を変えた方がはるかに早そうだという話でした。

なお、アスペルガー症候群の長所については、こちらのリンク先にある小冊子(PDF)に載せてあります。興味のある方はぜひご覧ください。

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それでは、また。